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2006年9月24日 (日)

最悪の日から

どこから話を起こそうかと思ったが、やはり子連れ離婚をあきらめた決定的出来事から。

1998年1月5日(月)

原因は、いつものことだけど、本当に些細なこと。

冷蔵庫に入っていたアップルパイを探していたモラオ

モラオ「アップルパイ全部食べちゃったの?」

わたし「Me?」(私?食べてないよ、と単純に言いたかった。)

わけがわからないけど、モラオは、これでイキナリ怒りだした。

「なんでお前は被害妄想なんだ。何もお前が食べたと責めていないだろう!!!」

モラオの怒りは、いつも突然である。だから特に機嫌が悪そうな日は、地雷を踏まないように一生懸命に無難な話題を探す。(私が黙っていても、モラオはさらに機嫌が悪くなるので沈黙もできない。)それでも、機嫌が悪い日は、どんな話題でも信じられないほどに捻じ曲げで突然怒り出す。

たとえば、ある日、二人で外食をした時のこと、

「今日、ニタローを友達の家でプレイデートをさせていたら、そこの家にネコがいてニタローの瞼が腫れてきてビックリしちゃった。」と言った途端、夫の形相が変わった。「なんで、そんな家に連れて行った!!!」

その後は、レストランで周りに人がいようとお構いなしでモラオは私に45度に背を向けて、眉間に深い皺を刻んで沈黙無視に入った。レストランを出るまでの、ほぼ1時間、地獄の沈黙である。

モラオは激しい理想主義者なので、夫婦というものは、たまに二人きりで食事を外でするものと決め込んでいる。そして食事に行く度に大抵、私が地雷を踏む。必然的に、私は食事に行くのが嫌で嫌で仕方がないのだが、私がたまに誘わないと、「どうして、自分ばかりが何かを設定しなければいけないんだ。お前は夫婦の関係を大切に考えていない。」と怒り出す。

話をアップルパイ事件に戻そう。その夜、モラオは寝る前に2枚の脅しの手紙を無言で私に手渡した。ドキドキふるえる手で手紙を読むと

「こどもは簡単には渡さない。」

「シングルマザーの生活は大変だぞ。」

数日後に日本に里帰り予定だったのだが「今回だけは日本行きのチケットをハラってやろう。日本から戻ってきたら、すぐに、お前へのトラブルを開始するぞ。」

「自分は最悪の敵になるぞ。」

「言っておくが、自分は過去に既に一回経験があるから(離婚経験)、お前より、ずっと上手に立ち回れるぞ」

などという言葉が二枚にわたって羅列されていた。そして、しばらくして階下に下りて来て私が読み終えた手紙を自分のポケットにねじこんだ。

「どうして?」と聞くと

私にコピーをとらせたくないからだと言う。コピーをとられたらまずいことでも書いてあるのか。そう、書いてあるのだ。モラオの周到の行動に驚いた。私はコピーを取るなんて考えてもいなかったから。やっぱり経験者は違う。そこで日記に覚えているだけの言葉を泣きながら書き込んだ。いつか役に立つかもしれないと思って。

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